漫画村 ハルノ宵子 プロジェクト魔王(アルドラ)

レビューとあらすじ

七つの勝負逸品です。
　ところが、それから十一月の初旬に入ると、彼女はまたも大変な失策を演じた。もちろん、それは彼女自身から見ると、いかにも巧妙な、水も洩らさぬ筋書に見えたのであろうが、それがアンマリ巧妙過ぎたために、おぞましくも私等一家から、彼女自身の正体を見破られる破目に陥ったのであった。という坊主の説教をそのままに、彼女は自分自身を陥れる、身の毛の辣つ地獄絵巻を、彼女自身に繰り拡げて行ったのであった。「そうだよ、焼け死んだはずなんだ。なのにあたしはこうしてピンピンしている。どうしてなんですうね。来た当初は此処は死後の世界なのかと思ったよ。けれど天国にしちゃあ過酷な環境かんきょうだ。だから生前あまり善行を積んだともいえないせいで、天国の門が開かなかったのですうとね」関連項目：女王様の犬