こっち向いて モブ宮くん!
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これだけの問答で私等は彼女を採用する決心をしてしまった。私ばかりじゃない。妻も姉も、彼女の無邪気な、鳩のような態度と、澄んだ、清らかな茶色の瞳と、路傍にタタキ付けられて救いを求めている小鳥のような彼女のイジラシイ態度バスケット一つを提から吸い付けられてしまっていた。 相手は静かに私の瞳を凝視した。いかにも悪党らしい冷やかな笑い方をした。 ピンクやらブルーやらの光が反射する中でも、漫画王の顔色が変わったのは見て取れた。先程までとは別人のように冷たい声だ。もしもこの場に有利がいたら、こんな危ないキレ方をする奴やつと付き合うのはやめるように言っていたですう。関連項目:蒼太の包丁 -銀座・板前修業日記-