週刊探偵登場
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彼女は仕方がないという風に肩を一つユスリ上げた。奇妙な、泣きたいような笑い顔をニッコリとして見せながら、 彼女の異常な天才が、K大耳鼻科の白鷹君と私の家庭を形容の出来ない、薄気味の悪い悪夢の中に陥れ始めた原因というのは、恐らく彼女自身も気付かなかったであろう、きわめて些細な出来事からであった。 伯爵を見上げると、抑揚よくようのない調子で『凍土とうどの劫火ごうか』でしょう、と教えてくれた。そう、箱の名前は『風の終わり』『地の果て』そして今日、在処ありかを知ったばかりの『凍土の劫火』を兵器として利用しようなんて、考えたこともない」関連項目:CYNTHIA THE MISSION