夜物語新・寝物語
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罪深い罪深いユリ子。 私は彼女に二十円の給料を払っていた。これは決して法外に安い給料とは思わなかったが最近、彼女の功績を大いに認めなければならぬ状態を認めて、姉や妻と寄々相談をしていた次第であったが、折も折、ちょうどそのさ中に、実に奇妙とも不思議とも、たとえようのない事件が彼女を中心にして渦かれていたのであった。「なあ教えてくれ、おれは一体あんたを何から助けたらいいんだ? あの子達はどんな目に遭あってるんだ!? なあロミさん、あんたがベネラだっていうんなら・・・」関連項目:風のシルフィード