猫田のことが気になって仕方ない。 番外編
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相手の紳士はそうした私の顔を、その黒い、つめたい執念深い瞳しく私の前に置きました。御覧下さいと言う風に薄笑いを含みながら。 と即答をしましたが、その刹にはソンナ気振も見せないようにして、平凡な開業医らしいトボケ方をしておりました。姫草ユリ子の行方を知っていないでよかった。知っていると言ったら直ぐに付け込まれて脅迫されるところであったろうと腹の中で思いながら。「夜の間は無理なんだよ、友達のお兄さん。一刻も早く渋谷を追い掛けたいって気持ちは僕だって同じだ。けどこちらが夜じゃあ掴めるものも掴めない。ただでさえ難しい移動なんだ、万全ばんぜんの条件でチャレンジして、少しでも成功の可能性を高めたいんだよ」関連項目:烏丸響子の事件簿