シュガシュガルーン
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それから電話の内容を話して聞かせると、如何にも安心したらしく、さも嬉し気にピョンピョン跳ねて廊下を飛んで行くのであった。 と彼女はイクラか不平そうに可愛い眉を顰めるのであった。こうした技巧と言ったら、それこそ独特の天才と言うべきものであったろう。実に真に迫ったものがあった。彼女と、彼女の創作した白鷹先生との親密さに就いて、微塵の疑いをさし挾む余地もないくらい真に迫ったものであった。 彼女は小さな石室に我々を招き入れ、壁の油に松明たいまつの火を近付けた。途端とたんに六箇所へと炎が移り、部屋は昼間のように明るくなる。四方の壁は燃えるように真っ赤だ。関連項目:君に届け