風の子守唄(ララバイ)
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その後ろ姿を見送った私は、モウ何も疑わない朗らかな気持になっていたが、何ぞ計らん。この時すでに私は彼女に一杯喰を彼女自身の手で萌芽させていたのであった。 そう言って私は姫草ユリ子に頭を一つ下げた。「会ったばかりの人物を急に信用できっこないのは判ってる。でも我々魔族は、強大な力を封ふうじ込こめるためにあれを作ったんだ。決して他ほかの国や他の民族に行使するためじゃない。いま箱の在処を知っても、本音を言えばそのままそっとしておきたいくらいさ。誰にも悪用されない確約があるならね。大国とか、小国の・・・」関連項目:あまえないでよっ!!MS