STEPUP
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その後ろ姿を見送った私は、モウ何も疑わない朗らかな気持になっていたが、何ぞ計らん。この時すでに私は彼女に一杯喰を彼女自身の手で萌芽させていたのであった。 と姫草に言ったりしたが、そのたんびにユリ子はキャッキャと笑って立ち働きながら言った。「外海帰りは専用の施設に隔離かくりされ、勾留こうりゅうされる。周囲の者達を啓蒙けいもうし、良からぬ影響えいきょうを与えないように。施設とは名ばかり、実際は荒野こうやの直中ただなかの収容所だ。囚人しゅうじんだよ、刑務けいむ所しょ暮らしも同然さ」関連項目:あかね色に染まる坂