パーマン〔新〕
- 人気漫画
と戒いて止めようとする気色も見せなかった。 ところが、それから十一月の初旬に入ると、彼女はまたも大変な失策を演じた。もちろん、それは彼女自身から見ると、いかにも巧妙な、水も洩らさぬ筋書に見えたのであろうが、それがアンマリ巧妙過ぎたために、おぞましくも私等一家から、彼女自身の正体を見破られる破目に陥ったのであった。「彼は憤慨ふんがいしているんです。自分の主あるじを侮辱ぶじょくされたとね。陛下御自身は身分などに拘こだわらない開けた御方おかただが、王を持つ臣の心はまた別にある」関連項目:蒼の封印