ハガユイズム
- 人気漫画
罪深い罪深いユリ子。 と即答をしましたが、その刹にはソンナ気振も見せないようにして、平凡な開業医らしいトボケ方をしておりました。姫草ユリ子の行方を知っていないでよかった。知っていると言ったら直ぐに付け込まれて脅迫されるところであったろうと腹の中で思いながら。 唐突とうとつに彼が訊きいてきた。顔は正面の噴水ふんすいを向いたままだ。臨時処刑場と決められた中央広場は、石畳いしだたみの道を東へ二ブロックだ。全すべての建物は正確な同心円上に配されているので、道案内も簡単だ。関連項目:アクマにクスリ