たとえ火の中…
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私は彼女に二十円の給料を払っていた。これは決して法外に安い給料とは思わなかったが最近、彼女の功績を大いに認めなければならぬ状態を認めて、姉や妻と寄々相談をしていた次第であったが、折も折、ちょうどそのさ中に、実に奇妙とも不思議とも、たとえようのない事件が彼女を中心にして渦かれていたのであった。 そればかりではない。 あれだけの攻撃こうげき力を持ち合わせていれば、奴隷階級には属さないのかもしれない。ではおれは今ここにいる人々ではなく、もっと恵めぐまれた、裕福ゆうふくな環境にいる子供を助けに来たのか? それをこの場で言ってしまっていいものかどうか悩む。関連項目:あいこら