漫画村 高橋陽一 翔の伝説

翔の伝説 漫画村おすすめ感動作品リスト公開!あらすじや一覧。最新の雑誌単行本もレビューします。泣ける漫画なら短編長編問いません。ボンボン、コロロコ、花ゆめなど、少年少女コミック満載です。

懐かしの漫画村

翔の伝説

人気漫画
書籍データ
高橋陽一
レビューとあらすじ
懐かしい感動同人。
 と彼女はイクラか不平そうに可愛い眉を顰めるのであった。こうした技巧と言ったら、それこそ独特の天才と言うべきものであったろう。実に真に迫ったものがあった。彼女と、彼女の創作した白鷹先生との親密さに就いて、微塵の疑いをさし挾む余地もないくらい真に迫ったものであった。 彼女の言う白鷹先生というのは、彼女の識っている白鷹先生とは性質の違った白鷹先生であった。要するに彼女の機智が、私をモデルにして創作した私の機嫌を取るのに都合のいいように創作した一つの架空の人物に過ぎないのであった。しかもその架空の人物と彼女との親密さを私に信じさせる事によって、彼女自身の信用を高め、彼女の社会的な存在価値を安定させようと試みている一つのトリック人形でしか白鷹先生はあり得ないのであったが、軽率な私は、そのトリック式白鷹先生の存在を百二十パーセントに妄信させられていた私と同様な気軽な、茶目式の人物と思い込んでしまったために、こんな軽はずみな事を彼女に頼んだ次第であった。 先祖代々の至言だと豪語ごうごするだけあって、グリ江ちゃんの言葉は半分は本当だった。乳製品らしき食べ物を噛かむ内に、自己嫌悪けんおは多少治まり、先のことを検討する気力も僅わずかながら湧わいてきた。多少は、だ。まだまだ罪悪感のほうが幅はばを利きかせているのだが。関連項目:愛のふじつぼ