こじき姫ルンペネラ
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そればかりじゃない。なおその上にモウ一つ。これは私の職業意識とでも言おうか。私が彼女を見た時に、第一に眼に付いたのは彼女の鼻であった。 これだけの問答で私等は彼女を採用する決心をしてしまった。私ばかりじゃない。妻も姉も、彼女の無邪気な、鳩のような態度と、澄んだ、清らかな茶色の瞳と、路傍にタタキ付けられて救いを求めている小鳥のような彼女のイジラシイ態度バスケット一つを提から吸い付けられてしまっていた。「神族は双子が多いんだ。気付くまであたしも半年はかかった。さっき会った男がどうしてまたこっちにいるんですう、ひょっとして恐おそろしく足が速いんですうかってな具合にね。それにしても小国の王が、ここの皇帝と双子だなんて、誰一人想像しなかったろうね!」関連項目:俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる