オキナワ
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と即答をしましたが、その刹にはソンナ気振も見せないようにして、平凡な開業医らしいトボケ方をしておりました。姫草ユリ子の行方を知っていないでよかった。知っていると言ったら直ぐに付け込まれて脅迫されるところであったろうと腹の中で思いながら。 彼女は仕方がないという風に肩を一つユスリ上げた。奇妙な、泣きたいような笑い顔をニッコリとして見せながら、 ロミがおれに人差し指を向けた途端とたんに、それまで口を噤つぐんだきりだった相棒が短く言った。聖砂国では通じるはずのない共通語だったが、威嚇いかくには充分じゅうぶんだったらしい。彼女はすぐに手を下ろし、発言者の顔をじっと見た。関連項目:IBARAGI 茨木