好敵手 -室伏広治物語-
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相手は静かに私の瞳を凝視した。いかにも悪党らしい冷やかな笑い方をした。 この手紙はすでに田宮特高課長に渡しました実物の写しで、貴下にお眼にかけたいためにコピーを取って置いたものですが、これを初めて読みました時も私は、何の感じも受けずにいる事が出来ました。依然として呆れ返ったトボケた顔で、相手の鋭い視線を平気で見返しながら問いかけました。「なあ教えてくれ、おれは一体あんたを何から助けたらいいんだ? あの子達はどんな目に遭あってるんだ!? なあロミさん、あんたがベネラだっていうんなら・・・」関連項目:雨柳堂夢咄