漫画村 好美のぼる 明治毒婦列伝2姐己のお百

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明治毒婦列伝2姐己のお百

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書籍データ
好美のぼる
レビューとあらすじ
少年の頃の楽しくなれる逸品です。
 私は彼女に二十円の給料を払っていた。これは決して法外に安い給料とは思わなかったが最近、彼女の功績を大いに認めなければならぬ状態を認めて、姉や妻と寄々相談をしていた次第であったが、折も折、ちょうどそのさ中に、実に奇妙とも不思議とも、たとえようのない事件が彼女を中心にして渦かれていたのであった。 私はそうした彼女の顔立をタッタ一目見た瞬間に、彼女の小鼻に隆鼻術をやって見たくなったのであった。これくらいのパラフィンをあそこに注射すれば、これくらいの鼻にはなる。彼女の小鼻は鼻骨と密着していない、きわめて手術のし易いタチの小鼻であると思った。こうした一種の職業意識から来た愚かな魅惑が、彼女を雇い入れる決心をした私の心理の底に動いていた事も否定出来ない事実であった。 無論、焼き過ぎはお肌はだに良くないが、長い長い骨の一生だ、骨黒な時期があったって構うまい。今日も山脈隊長の手の油を塗ぬって、午後から日向ひなたテリぼっこだ。関連項目:こぎゃるかん