実録爆走族
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私は開業当時から、誰もするように仕事の時間割をきめていた。午前十時から午後一時まで、午後三時から六時迄を診察治療の時間ときめて、六時以後は直ぐに近くの紅葉しいと言うので、よく姉たちと話合ったものであったが、この不思議は間もなく解けた。それは実に姫草ユリ子一人の働きである事が、よく注意しているうちに判明して来た。 しかし彼女に対する私達の驚異は、まだまだそれくらいの事では済まなかった。「国内に何箇所か点在していて、その内の一つはあなたウラドからそう遠くない。二十日に一度は物資が送られる。あたしでなく、牛が荷車を牽いてね。蓋ふたは開けないから中身は判らないが、匂においからして囚人の食糧じゃあなさそうだ。僻地へきち勤めの役人の嗜好品しこうひんか何かですう」関連項目:クロノスヘイズ