AチャンB子チャン探検記
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彼女は決して美人という顔立ではなかった。眼鼻立はドチラかと言えば十人並程度で、色も相当に白かったが、背丈が普通よりも低く五尺チョットぐらいであったろう。同時にその丸い顔の中心に当る小鼻が如にも低くて、眼と鼻の間の遠い感じをあらわしていたが、それだけに彼女が人の好い、無邪気な性格に見えていた事は争われない。 以下は私の日記の抜書を一つの報告文体に作り上げたものです。ですから中には彼女に関する貴下の御記憶と重複しているところもありましょう。または貴下の御人格を冒涜するような章句もありましょう。なおまた、敬語を抜きにした記録体に致しましたために、無作法に亙めたものですから。「魔族は吊つるさないのかい? それにしても急だね、しかもどうした風の吹ふき回しですう、ここ何年かは公開処刑は行われていなかったんだが。特にあなたが即位そくいしてからは、我々への締しめ付けも以前よりは緩ゆるくなって喜んでいたのに。ついにあの子も母親と同じ路線に宗旨しゅうし替がえってことか」関連項目:極食キング