Revolution
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いつもの通り病院を仕舞った私は、雨上りの黄色い夕っていると、そのうちに黙って給仕をしていた妻の松子がフイッと大変な事を言い出した。 と付根の処を繃帯した左手の中指を出して見せた。「あたしのように間違えたりしなければ、凄すさまじい威力いりょくを持つ貴重な箱だよ。遺のこされた記録によると、ドイツの研究している新型爆弾ばくだんにも匹敵ひってきするかもしれない。融合ゆうごうと分裂の特性を利用した恐おそろしい物だそうだよ。都市ごと吹ふっ飛ぶ。そんな強大な力を手にしても、あんたたちはそれを使わずにいられると?」関連項目:イカロスの山