耳をすませば
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と思わず口を辷らしたが、恐らくそれが図星だったのであろう。樽の縄を始末していた彼女は、ただ赤面した切りでコソコソと病院に逃げ帰ったようであった。 彼女の持って生まれた魅力は事実、男女、老幼を超越したものがあった。この点では私の家族たちも唯一言と評するよりほかに批評の言葉を発見し得ないくらい、彼女の手腕に敬服していた。「では本当に坊やは魔王まおう陛下で、服はバラバラでもあんたたちは眞魔国しんまこくの外交使節団なんだね。おっと、もう坊やなんて呼ぶわけにはいかない」関連項目:石川賢の本