ふたりの花物語
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白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。罪深い罪深いユリ子。「成程なるほど、伯爵とグリエ氏。嬉うれしいね、苗字みょうじのある男性と知り合うのは久し振ぶりだ。会談中に何やらひと悶着もんちゃくあったらしいね。自ら立ち上がりはしなくとも、協力者は意外な所にもいるから。あんたたちはあなた・・・皇帝こうていに填はめられた、そう解釈かいしゃくして構わないのかな」関連項目:EDEN ~Its an Endless World!~