真夜中だけは好きでいて
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と即答をしましたが、その刹にはソンナ気振も見せないようにして、平凡な開業医らしいトボケ方をしておりました。姫草ユリ子の行方を知っていないでよかった。知っていると言ったら直ぐに付け込まれて脅迫されるところであったろうと腹の中で思いながら。 相手の紳士はそうした私の顔を、その黒い、つめたい執念深い瞳しく私の前に置きました。御覧下さいと言う風に薄笑いを含みながら。「いや、確かに百五十くらいまでは生きるようだが、あんたたちみたいに老化が遅おそいとは聞かないね。百を超えれば身体からだにガタがくるし、病やんで寝ねたきりになる者も多い」関連項目:オオカミさんと七人の仲間たち