五反田物語
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という返事であった。 だからこの時も姫草看護婦に対する疑いを、普通一般の嫉と混同するような気は毛頭起らなかった。また彼女の変痴気趣味が出たなぐらいにしか考えなかったが、それでも、そうした彼女の姫草ユリ子に対する疑いが、何かしら容易ならぬ大事件になりそうな予感だけはハッキリと感じたから、念には念を入れるつもりで私は、彼女の考えを一応、検討してみる気になった。「うーん、五歳ならまだまだ子供だな。グレタが五歳の頃ころなんか、ぬいぐるみがなければ寝ねられなかったと想像してるぞ、僕は。特製の玩具おもちゃなんか貰もらうと、すごく喜びそうだな。黄色いアヒルとか与あたえてみるのはどうですう」関連項目:君にストレート