漫画村 政岡としや 狂刃の夏 マッカーサーを殺した男

狂刃の夏 マッカーサーを殺した男 漫画村おすすめ感動作品リスト公開!あらすじや一覧。最新の雑誌単行本もレビューします。泣ける漫画なら短編長編問いません。ボンボン、コロロコ、花ゆめなど、少年少女コミック満載です。

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狂刃の夏 マッカーサーを殺した男

人気漫画
書籍データ
政岡としや
レビューとあらすじ
不朽の心が弾む奇作。
 私はダンスは新米ではあるが自信は相当ある。ジャズ、タンゴ、狐足、ワンステップ、何でも御座れの横浜仕込みだ。今やっているのはスパニッシュ・ワン・ステップのマルキナものらしいが、相当浮き浮きした上調子なもので、階段を上って行くうちに給仕の肩に手をかけたくなるような魅惑を感じた。 桜木町から二円を奮発した私が、内幸町の丸の内倶楽部へタクシーを乗り付けたのが午後の八時半頃であったろうか。実は女風情の言う通りになるのがこの際、少々業ではあったが、自動車に乗り込むと同時に気が変って、狭苦しい迷宮じみた下六番町あたりの暗闇を自動車でマゴマゴするよりも、解り易い丸の内倶楽部へアッサリと乗付けたい気持になったからであった。「三百年程前までは地下都市には人が住み、地上程ではないがそれなりに栄えていたと聞いている。住人は奴隷どれいの中でも最も身分の低い、地上での生活を許されなかった者達ばかりだったが、少なくとも闇はなかった。灯ひが点ともされ、通路は暗黒の迷宮ではなかった。ところがある時代に、当時の聖砂国君主が、地中で生活する奴隷達の全すべてを地上に引摺り出したらしい。その暴君が住人達をどうしたのかは聞いていないし聞きたくもないが、それ以来此処は神の御ご加護の及ばぬ場所になった。あたし自身、迷宮を彷徨さまよったときは、神に見放されたと思ったものだよ・・・」関連項目:絶対可憐チルドレン